2024年8月現在、原則として中国に入国するためにはビザの取得が必要です。
しかし、トランジットで中国を訪れる場合は、一定の条件を満たせばビザなしで一時的に入国できるって知ってましたか?
私も北京首都国際空港でのトランジットを利用して、少しだけ観光を楽しんできました!
トランジットならビザなしで入国できるなんて知らなかった!
実際に入国してみたけど、予想よりもかなり簡単に入国できたし、短時間の滞在でも楽しめたよ~
本記事では、不安が多い中国でのトランジットでの入国方法や注意点、現地での現金の要否について紹介します。
本記事の結論をまとめると、
- 中国を経由して第三国・地域へ行く場合は、72時間もしくは144時間以内であれば入国できる
- トランジット観光には現金不要!その代わりに決済用アプリとネット環境の用意が必要
- 短時間で観光するならタクシーのチャーターがおすすめ
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トランジットで中国に入国できる条件
- あくまでも現在の制度を紹介します。中国は制度の変化が激しいですので、実際に旅行される際はご自身で最新情報のご確認をお願い致します。また、日本国籍であることを前提として説明しています。
どんな場合にビザなしで入国できるの?
以下の3つの条件を満たす場合は、一時的に入国することができます。
- 有効期限3カ月以上のパスポートを持っていること
- 中国を経由して第三国・地域へ入境すること
- 72時間もしくは144時間以内の第三国・地域への乗り継ぎ航空券または関連証明書類を所持していること
なお、利用する空港/地域によって滞在可能時間が72時間か144時間のいずれかになるか決まります。
皆さんがトランジットでよく利用すると思われる
北京首都国際空港、北京大興国際空港、上海浦東国際空港、上海虹橋国際空港は144時間の滞在が可能です。
この制度を利用する上での注意ポイント
この制度を利用する上での注意点が2つあります。順番に見ていきましょう。
乗り継ぎ時間が短い場合は入国できない場合がある。
厳密に何時間以上間が空いていないと入国できないといった情報はありませんが、短すぎると入国できず、乗り継ぎエリアで待つように言われるようです。
以前は24時間以上間が空いていないと入国できないこともあったようですが、私が行った際は15時間程度の乗り継ぎ時間で入国できました。
乗り継ぎ便が日付をまたぐ(翌日以降)場合はホテルの予約が必要
乗り継ぎ便が翌日の深夜発の場合、ホテルへの宿泊は不要かもしれませんが、ホテルを予約していることの証明がないと入国できないようです。その場合は不要であっても、ホテルの予約はするようにしましょう。
ちなみに中国国際航空(エアチャイナ)を利用する場合は、条件を満たせば無料でトランジット用のホテルが利用できます。私はこの制度を利用して、航空会社にとってもらったホテルを利用しました。
また、今回の乗り継ぎではスルーバゲッジ(中国での預け荷物の受け取りなし)でしたが、問題なく入国することができました。
空港に着いてからの大まかな手続き
ここからは実際に中国に到着後にどのような手続きをするのかを説明します。
詳細は空港ごとに異なると思いますので、大まかな流れのみを記載しています。
実際は中国語なので漢字の表記が違いますが、似ているので何となく分かると思います。よく分からなければ英語の方を確認して下さい。
通常の乗り継ぎ(Transfer/Transit)とは違いますので、間違えないようにしましょう。
場所が分からなければ近くの職員さんに「Temporary Entry?」と聞きけば、方向を教えてくれます。
指定の場所に着いたら、臨時入境許可申請書を記入する。
青と白の紙です。上半分が入国用、下半分が出国用ですので上半分のみ記入すればOKです。なお、私の時は下半分の出国用は出国時にも使用しませんでした。
日付をまたぐトランジットをする方はホテルの予約票を出すように言われると思いますので出しましょう。
私は中国国際航空を利用するのか?とだけ質問されました。ほかのグループも特に質問されていませんでした。
手続きが済むとパスポートに臨時入境許可のスタンプ/シールがもらえます。
ここでも特に何も質問されませんでした。空港によっては入国審査の列に並ぶ前に指紋をとる必要がありますので、分からなければ近くの職員さんに聞いてみましょう。ちなみに北京首都国際空港では入国審査の際に指紋をとるので、入国審査の列に並ぶ前に指紋をとる必要はありませんでした。
トランジット観光で現金は必要?
トランジットの場合は短時間の滞在ですし、できれば現金の用意はなしで過ごしたいですよね。
中国での支払いはQRコード決済が主流ですので、現金なしでも問題なく支払いができます。
その代わり、事前にQRコード決済用のアプリを用意しておくこと、ネットを使える状態にしておくことが重要です。
QRコード決済用のアプリ
事前に日本でWeChatとAlipayの2つをダウンロードし、クレジットカードを紐づけ、支払いができるようにしておきましょう。
私はこちらのサイトを参考に、事前に日本で設定しておいたところ、いずれのアプリも問題なく使用できました。
【保存版】中国旅行者向け Alipay/WeChatPay クレジットカード登録方法
どちらのアプリも日本語に対応していますが、一部怪しかったり、中国語になっていたりします。
ネット回線
事前にeSIM/SIMかモバイルWi-fiを用意しておきましょう。
空港や主要な観光地にはFree Wi-fiもありますが、中国のネットはGoogleやInstagram/Facebook、LINEは使えませんし、いざというときにネットつながらないと支払いができませんので、必ずご自身で用意するようにしてください。
おすすめは手軽にセットアップができるeSIM/SIMです。
私はトランジットが15時間程度でしたので、以下の1日間使い放題のeSIMを使いました。
【中国本土 eSIM】1日間完全無制限(低速なし)
難しい手続きもなく、スムーズに使用できましたし、都市部ではなくても回線が切れることなく安定して使用できました!
日本の会社の方が安心という方は、以下のeSIMの購入も検討してみるとよいと思います。
スマホにSIMロックがかかっている方やセットアップ方法に不安がある方はモバイルWi-fiがいいと思います。
基本的にモバイルWi-fiの方がeSIM/SIMよりも、ネットの接続が安定していることが多いです。
また、eSIMは地域ごとに契約が必要なことが多いですが、Wi-fiは全世界で使用できるものを選べばトランジットだけではなく、渡航先でも同じwi-fiを使うこともできます。
こちらのグローバルWiFiの「乗り継ぎ(トランジット)オプション」を使えば、旅行開始から帰国まで1つの端末で対応できるため、おすすめです。
なお、空港内は自動販売機以外は、基本的にカードが使えますので、空港から出る予定のない方はカードのみの用意でOK(QRコード決済用のアプリの準備は不要)です。
どうやって観光するのがいい?
中国国内では基本的に日本語も英語も通じません。
また、一部の観光地への入場チケットは記名式になっており、中国で使用できる電話番号やIDがないと予約できないこともあります。
そのため、短いトランジットの時間で効率的に観光をするのであれば、事前に日本語または英語OKのタクシーをチャーターするのがおすすめです!
お願いすれば観光に必要なチケットも一緒に手配してもらえます。
私はこちらの「中国の万里の長城へのプライベート乗り継ぎ往復送迎 |中国」ツアーを利用して、万里の長城に行ってきました!
詳細については、以下の記事をご覧ください。
トランジットのついでに観光も楽しもう!
今回の記事では、主に中国でトランジットをする際の入国方法と現金の要否について解説してきました。
コロナ禍以降、ビザが必要になり以前よりも気軽に中国に行くことは難しくなりました。
せっかく中国でトランジットをするならば、あえて長めの乗り継ぎ時間にして、ぜひトランジット観光を楽しんでみてください!
最後までお読みいただきありがとうございました。